2017/4/5
ジビエ拡大のため、政府が旗振り役として効率的な流通体制整備などの具体策を検討するとのニュースが出ました。

「捕獲した野生鳥獣の9割が食肉利用されず廃棄。」
「捕獲した山林からの運搬が困難で、食肉処理施設に到達するまでに肉が傷んでしまう」
文字にすると勿体無い!という声も上がるかもしれません。
ですが、山奥で捕獲した個体を速やかに食肉処理施設に運ぶのは至難の技です。

食肉処理施設に運ぶ前に、捕獲者は速やかに止め刺し&放血することが大前提。
恐怖をおぼえ、もがき苦しむほどに、肉が痛み血生臭く獣臭くなってしまうからです。
全ての血を出しきるのに、心臓マッサージをすることも推奨されています。
散弾銃などの鉛玉が腹部に当たったり、皮を剥ぐさい膀胱や腸を傷つけ体液がついたりしてもダメです。

銃で捕獲する場合は、猟師さんたちがチームで動くため、適切に処理できることも多いですが、
罠などで捕獲した場合は、長時間もがき苦しみ、身体中傷だらけ、アザだらけになり、時間の経過に伴い食肉に適さない部位が生じ、結果として廃棄とせざるを得なくなるのが現状です。

沢山の課題があるとはいえ、廃棄されている9割が、可能な限り適切に処理されるようになれば、
もっともっと安価に流通できるようになり、自然の中で育った新鮮で安全な食肉を食べられる日も遠くないかもしれません。

シカもイノシシも、食肉処理と調理法が適切であれば、
栄養価も高く、バランスもよく、何よりも美味しいお肉です。

「流通整備に大胆戦略」の見出し
どのような戦略が出てくるか、とても楽しみです。